ご挨拶 理事長 飯田宏行
当NPO法人のホームページをご覧いただき有り難うございます。
理事長の飯田宏行でございます。山形県で寺の長男として生まれました。大学卒業後、東京のお寺の執事をしておりましたが、平成8年に先代の住職不在になった長蓮寺(富山市)にご縁があり、住職として赴任してまいりました。
この度、NPOあした天気になあれを立ち上げるきっかけとなりましたのは、今から10年ほど前の事です。東京在住の学生時代の友人から電話がありました。
「(その友人の)父親が亡くなった。どうしたら良いのか?」との相談でした。その友人の父は負債がある為、金銭的な余裕が無く葬儀も出せない状態でした。
「私で良ければ、東京に上京し行っておまいりしようか?」と申したのですが、その友人は気兼ねして「近距離なら兎も角、富山・東京間の交通費も出せないので、都内で安くお参りしてくれるお坊さんを知らないか?」との事。結局、彼は父の葬儀を「直葬」(お経なし)で行われました。私は、その事がずっと胸につかえておりました。
かつて 「お葬式」は、家族親族の他、近隣の方々の手助けを支えに行われていました。しかし、残念ながら、昨今では、近所づきあいも希薄になり、葬祭業者がすべて葬祭を執る形態に変わっています。至れり尽くせりのサービスで、ご遺族・ご親族にとっては、精神的肉体的負担も少なくなりましたが、余裕ある葬儀費用をお持ちでない方々は、火葬のみで葬儀すら出来ない社会に変わってしまったのは、大変悲しい事です。
そこで、多くの賛同してくださる方々と一緒にNPO法人「あした天気になあれ」を立ち上げた次第です。
当法人では、小規模葬祭の一切(病院搬送から納骨・埋葬に至るまで)のお世話をNPO料金にてお手伝いさせていただいております。